満福密寺(満福寺(通称))について
満福密寺(満福寺)は栃木県栃木市にある真言宗のお寺です。
真言宗(=密教)の故に密の字を入れて満福密寺と称します。
弘長2年の開創、750年の歴史を刻み、ご本尊は大日如来です。
清貧孤高の画家 田中一村や、明治期の自由民権家 杉浦吉副の墓所があります。
真言宗(=密教)の故に密の字を入れて満福密寺と称します。
弘長2年の開創、750年の歴史を刻み、ご本尊は大日如来です。
清貧孤高の画家 田中一村や、明治期の自由民権家 杉浦吉副の墓所があります。
当山の御朱印

Make America Great Again
アメリカ・トランプ大統領の二期目がスタートして百日が過ぎました。ミシガン州では盛大な支持者集会が行われ、会場は「USA」コールでわきました。しかし、その熱狂とはウラハラに、支持率は四十%前後というお寒い現実で、百日目の大統領支持率としては過去最低とのこと。その上、金融市場も高関税政策の影響でドル安・株安・国債安のトリプル安に見舞われ、国内産業で収益悪化がはじまり、あわてて高関税の実施を九十日間延長するドタバタぶり。しかし、トランプ大統領は熱い支持者を前にして「この国の歴史上、どの政権よりも成功した百日だった」「アメリカの黄金時代がすぐにやってくる」などと自画自賛しました。フェイクで大衆を扇動し熱狂させる言動はどこかヒットラーの自己陶酔に似ていて、プーチンや習金平や金正恩のように独裁者になりたいのかと思わないわけでもありませんが、言うこと・やることがどうも自分勝手で独裁的で、これが世界一の民主主義国アメリカの大統領か、共和党内や議会や言論界は何も言えないのかと思うことしばしばです。
一例を挙げれば、世界有数の名門ハーバード大学が、パレスチナ・ガザ地区へのイスラエル軍の攻撃に抗議する学生集会とデモを取締まらず、トランプ大統領が取締りの強化を直接要請しても、学生の言論の自由と自治に大学当局が寛容だったことに腹を立て、同大学への国の助成金の一部を凍結し、税制の優遇措置を止めてしまいました。先進国では教育・研究は国の根幹であり、学問の自由と大学の自治は確立していて、政府や警察などの権力が介入することはタブーなのですが、トランプ大統領が自分の言うことを聞かない人には冷酷で、学内でさわぐ反ユダヤの外国人留学生を締め出すため、同大学の留学生受入れ資格まではく奪されようとしています。
一例を挙げれば、世界有数の名門ハーバード大学が、パレスチナ・ガザ地区へのイスラエル軍の攻撃に抗議する学生集会とデモを取締まらず、トランプ大統領が取締りの強化を直接要請しても、学生の言論の自由と自治に大学当局が寛容だったことに腹を立て、同大学への国の助成金の一部を凍結し、税制の優遇措置を止めてしまいました。先進国では教育・研究は国の根幹であり、学問の自由と大学の自治は確立していて、政府や警察などの権力が介入することはタブーなのですが、トランプ大統領が自分の言うことを聞かない人には冷酷で、学内でさわぐ反ユダヤの外国人留学生を締め出すため、同大学の留学生受入れ資格まではく奪されようとしています。
そんな自作自演のトランプ劇場に、高関税問題で日本もいやでも付き合うことになりました。やり方が強引で荒っぽく、いかにもヤンキーのやり口です。このやっかいなディールを担当する赤沢大臣は、まるで昔、唐の皇帝に朝貢した遣唐大使のように、ワシントン詣でをくり返すハメになりましたが、自分のわがままを通したいのなら、アメリカの方から財務長官や通称代表が東京に来るべきです。
ですが、日本の外交・通商・経済・金融の専門家・識者はみな眉をひそめ、苦笑いし、トランプ劇場にまともに付き合う必要はない、トランプ大統領のハッタリに似た朝令暮改の言動にいちいち一喜一憂するなと言っています。政治経験のない素人大統領が、自分を偉大な政治家に見せるために虚勢を張ってハッタリを乱発し、全米の有権者の約三十%と言われる岩盤支持層(キリスト教福音派と産業空洞化の影響で職場を失くした労働者)を観客に、自作自演の田舎芝居を演じているように見えます。
ですが、日本の外交・通商・経済・金融の専門家・識者はみな眉をひそめ、苦笑いし、トランプ劇場にまともに付き合う必要はない、トランプ大統領のハッタリに似た朝令暮改の言動にいちいち一喜一憂するなと言っています。政治経験のない素人大統領が、自分を偉大な政治家に見せるために虚勢を張ってハッタリを乱発し、全米の有権者の約三十%と言われる岩盤支持層(キリスト教福音派と産業空洞化の影響で職場を失くした労働者)を観客に、自作自演の田舎芝居を演じているように見えます。
そもそも「Make America Great Again」とは何かですが、察するに第二次世界大戦では、ヨーロッパでヒットラーのナチスドイツを破り、アジアで軍国主義日本を破り、時代の覇者として世界に君臨した二十世紀後半の豊かなアメリカ。世界の先端をゆく科学技術と産業経済力と軍事力、世界のマーケットをリードする経済と貿易・流通に巨大な金融力、そしてアメリカン・デモクラシーを支える豊かなモノとカネ。それがトランプの言う「Make America Great Again」でしょう。
世界一の覇権国家アメリカは、この五十年で自らリードしたグローバル経済によって製造業を中心に国内産業が空洞化し、鉱工業生産力がすっかり衰えてしまいました。そのアメリカを、五十年前のような世界一の産業国家に再生させ、宇宙ロケットから生活用品に至るまで、メイド・イン・アメリカの製品が世界中で売れるようにして、国の財政と国民の生活をもう一度豊かにしたいのです。
それには、中国という新しい独裁的覇権国家が脅威で邪魔で目ざわりなのです。中国はしたたかで、かつてのソ連のような硬直した共産主義の国ではありません。着々とアジア・アフリカに進出し、莫大な開発投資をしてその地域に影響力をつけています。ねらいは、ずばりレア・アース。二十一世紀の世界を動かすAI技術の実用化に必須の鉱物資源の事前確保です。アジア・アフリカだけではありません。チベットを実質支配したり、日本の尖閣諸島を中国のものだと勝手に言い出して海警局の艦艇やヘリが領海・領空を侵犯したり、南シナ海の南沙諸島をわがものだとばかり人工島を作り、航空機や艦船の離発着を可能にしてフィリピンと領有権争いしているのも、すべては東シナ海・南シナ海の海底に眠る鉱物資源確保のためです。トランプ大統領の頭痛の種は、この中国の覇権主義です。このたびの高関税政策は、彼なりの中国封じ込め・中国を国際社会から孤立させる戦略の第一歩です。同時に、休戦和平の仲介を口実にウクライナに接近し、ウクライナの鉱物資源をわが手に入れることがトランプ大統領の作戦です。イーロン・マスクがトランプ側近になりました。彼が経営するスペースXの世界最大の衛星通信網「スターリンク」のおかげで、ウクライナ軍は戦場の情報戦で善戦し、今まで何とかもちこたえてきました。今やウクライナの命運はトランプがにぎっています。トランプのウクライナ接近はプーチンがねらっていたウクライナの鉱物資源の横取り戦術です。
世界一の覇権国家アメリカは、この五十年で自らリードしたグローバル経済によって製造業を中心に国内産業が空洞化し、鉱工業生産力がすっかり衰えてしまいました。そのアメリカを、五十年前のような世界一の産業国家に再生させ、宇宙ロケットから生活用品に至るまで、メイド・イン・アメリカの製品が世界中で売れるようにして、国の財政と国民の生活をもう一度豊かにしたいのです。
それには、中国という新しい独裁的覇権国家が脅威で邪魔で目ざわりなのです。中国はしたたかで、かつてのソ連のような硬直した共産主義の国ではありません。着々とアジア・アフリカに進出し、莫大な開発投資をしてその地域に影響力をつけています。ねらいは、ずばりレア・アース。二十一世紀の世界を動かすAI技術の実用化に必須の鉱物資源の事前確保です。アジア・アフリカだけではありません。チベットを実質支配したり、日本の尖閣諸島を中国のものだと勝手に言い出して海警局の艦艇やヘリが領海・領空を侵犯したり、南シナ海の南沙諸島をわがものだとばかり人工島を作り、航空機や艦船の離発着を可能にしてフィリピンと領有権争いしているのも、すべては東シナ海・南シナ海の海底に眠る鉱物資源確保のためです。トランプ大統領の頭痛の種は、この中国の覇権主義です。このたびの高関税政策は、彼なりの中国封じ込め・中国を国際社会から孤立させる戦略の第一歩です。同時に、休戦和平の仲介を口実にウクライナに接近し、ウクライナの鉱物資源をわが手に入れることがトランプ大統領の作戦です。イーロン・マスクがトランプ側近になりました。彼が経営するスペースXの世界最大の衛星通信網「スターリンク」のおかげで、ウクライナ軍は戦場の情報戦で善戦し、今まで何とかもちこたえてきました。今やウクライナの命運はトランプがにぎっています。トランプのウクライナ接近はプーチンがねらっていたウクライナの鉱物資源の横取り戦術です。
アメリカという世界一の先進国の有権者は、政治・行政・外交・通商・軍事など国の根幹を、儲かるか儲からないか、得か損か、何でもお金に換算して判断する、こんな型やぶりの金満大統領を選びました。就任百日も過ぎました。吉と出るか凶と出るか、アメリカが選択した大統領にこのまま思うような結果が出ないとしたら、アメリカは素人大統領による自作自演の壮大な田舎芝居を選んだことになります。それにしても、田舎芝居もあと四年足らずで終幕です。日本は五年先の国際社会を見ておくべきです。
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