蔵の街とちぎ 大毘盧遮那殿 満福寺(満福密寺)

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寺務雑記

■2019年10月16日(水)

 先日の台風19号がもたらした集中豪雨・竜巻により、死亡・ケガ・家屋喪失・家屋損壊・床上浸水・泥水被害・土砂災害・自家用車損壊などの水難に遭われた方、とくに被災された当山の檀信徒各位に心からお見舞いを申し上げます。

 当山は幸い何事もなく無事でしたが、当栃木市は何本かの河川が数ヵ所で決壊・氾濫し、浸水した家屋が約13800棟にのぼり、栃木県内で浸水した家屋数約18000棟のうちの70%超と、県内で一番の被害を出しました(10月16日現在)。
 市内は「大通り」を中心として東部と西部で明暗が分れ、当山が所在する東部は一部を除きほぼ被災なしだったのに対し、「大通り」から西側はほぼ全域で浸水。ひざ上から腰の高さ、深いところでは首くらいまで泥水が押し寄せ、多くの家屋が床上まで泥水に浸かりました。

 台風が去った13日、晴天とともに水はほぼ引きましたが、残った泥(臭いヘドロ)がたまりません。被害を受けた家々では、よごれた畳のほか家財や粗大ゴミを玄関先や庭や道路に出し、家のなかの泥を外にかき出し室内をきれいにしたり、敷地内に流入した泥を除去する作業に追われました。
 泥の残る道の両側は、家のなかから出された畳・家財道具・粗大ゴミでいっぱいになりました。道の色はヘドロの黒か土の茶色で、異臭がただよっていました。市内の西部を走る幹線道路の宇都宮・栃木線バイパス(4車線)も、永野川から氾濫した泥水が流入して一時はプールになり、水が引いたあとに残ったヘドロがかわき、走る車とともに土ぼこりが舞い上がりスモッグ状態。同時に異臭もまき散らしていました。

 栃木市にとり永野川・赤津川の水防は昔からの課題で、大規模な河川改修によって決壊・氾濫はこの何十年起りませんでしたが、4年前の集中豪雨による浸水被害と今回の事態を考えると集中豪雨や台風がもたらす降雨量は、永野川の水防能力をすでに超えていると覚悟しなければならないでしょう。今後は、上流に貯水ダム(国)、中流に貯水池もしくは地下の巨大貯水タンク(県)、下流に放水路(県)、そして市内西部地区の人たちの避難所(市)の整備が急務になりました。何十年に一度の災害ではなくなりましたから。
 当面、市の立場でできることの一つは、提案ですが、永野川沿いの「錦着山」の上部の広場を整備し、1000人収容可能な医療・介護能力と食事施設・浴場・多くのトイレをもった避難施設をつくることです。それくらいできなければ、「文化芸術館」に40億近いお金をかけるより市民の安全・安心を守る方が先ではないかという議論が出てくるでしょう。