蔵の街とちぎ 大毘盧遮那殿 満福寺(満福密寺)

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寺務雑記

■2021年04月01日(木)

 「大師堂」の前にある「掲示板」を更新しました。今月は桜の和歌です。

次世代を担う若い人たちに、俳句・和歌など日本語のふくよかな短文文化をお勧めします。心と頭の「糖尿病」といわれる「SNS短文依存症」の良薬です。

 スマホ・ラインのやりとりも俳句や和歌でやったらどうでしょう。殺風景で軽薄短小なコトバでなく、ふくよかで美しい日本語の短文が飛び交うことを願っています。

いにしへの 奈良の都の 八重桜
    けふ九重(ここのえ)に にほひぬるかな
伊勢大輔
さくら花 (あるじ)をわすれぬ 物ならば
    吹き来む風に 事づてはせよ
菅原道真
仏には 桜の花を (たてまつ)
    わが(のち)の世を 人とぶらはば
西行
花さくら 今年ばかりと 見しほどに
    八十歳(やそとせ)までにも なりにけるかな
源縁法師
見わたせば 春日(かすが)野辺(のべ)に (かすみ)たち
    咲きにほへるは 桜花かも
柿本人麻呂
敷島(しきしま)(=日本、この国)の 大和(やまと)(ごころ)を 人()はば
    朝日ににほふ 山桜花(やまざくらばな)
本居宣長
コロナ禍を 知らぬが如く 咲き誇る
    桜の花の けがれなきかな
住職