寺務雑記
■2022年01月01日(土)
「大師堂」の前にある「掲示板」を更新しました。今月は新年の俳句です。
次世代を担う若い人たちに、俳句・和歌など日本語のふくよかな短文文化をお勧めします。心と頭の「糖尿病」といわれる「SNS短文依存症」の良薬です。
スマホ・ラインのやりとりも俳句や和歌でやったらどうでしょう。殺風景で軽薄短小なコトバでなく、ふくよかで美しい日本語の短文が飛び交うことを願っています。
| 君が代も わが家も無事に 今朝の春 | 尾崎紅葉 |
| 年新た 心新たに つつしみて | 山口青邨 |
| 蓬莱に きかばや伊勢の 初だより | 松尾芭蕉 |
| ふくよかに すわりめでたし 鏡餅 | 村上鬼城 |
| 一行の 心を籠めし 年賀状 | 高浜虚子 |
| 正月の こころ若きは 我のみか | 飯田蛇笏 |
| うっかりと 元日の朝の 長寝哉 | 正岡子規 |
| 日本(ひのもと)が ここに集る 初詣 | 山口誓子 |
| ふるさとや 馬も元日 いたす顔 | 小林一茶 |
| 元旦の 墓に詣でて 落ち着きぬ | 星野立子 |
| 噛みしめる 五十四年の 餅である | 山頭火 |
| かみしめる はや八十の 年始かな | 住職 |
