蔵の街とちぎ 大毘盧遮那殿 満福寺(満福密寺)

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寺務雑記

■2026年10月10日(土)

「大師堂」の前にある「掲示板」を更新しました。今月は中秋の俳句です。

次世代を担う若い人たちに、俳句・和歌など日本語のふくよかな短文文化をお勧めします。心と頭の「糖尿病」といわれる「SNS短文依存症」の良薬です。
メール・ラインのやりとりも俳句や和歌でやったらどうでしょう。殺風景で軽薄短小なコトバでなく、ふくよかで美しい日本語の短文がネット上にも飛び交うことを願っています。

蔦(つた)の葉は 昔めきたる 紅葉かな
秋を経て 蝶(ちょう)もなめるや 菊の露(つゆ)
何ごとも まねき果てたる すすき哉
松尾芭蕉
一日の 秋にぎやかに 祭りかな
せわしなや 桔梗(ききょう)に来り 菊に去る
三日月(みかづき)の 重みをしなふ すゝきかな
正岡子規
青空に 指(ゆび)で字を書く 秋の暮
人並みに 畳の上の 月見かな
初茸を 握りつぶして 笑ふ子よ
小林一茶
山暮れて 紅葉の朱(あけ)を 奪いけり
山は暮れて 野は黄昏(たそがれ)の 薄(すすき)かな
笛の音に 波もより来る 須磨(すま)の秋
※笛・須磨:須磨の浦における「一の谷の戦い」で源義経に敗れた平家の公達平敦盛(たいらのあつもり)が持っていた「青葉の笛」。
与謝蕪村
温かき 茶を含みつつ 秋の雨
萩を見る 俳句生活 五十年
ほのかなる 空の匂ひや 秋の晴
高浜虚子
ほろほろ ほろびゆく わたくしの秋
思いはぐるる 星月夜 森の心澄む
いつも一人で 赤とんぼ
傾ける 陽の前を群れて 飛ぶ蜻蛉
柿は落ちたまま落ちるままにしてをく
種田山頭火