蔵の街とちぎ 大毘盧遮那殿 満福寺(満福密寺)

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寺務雑記

■2026年11月01日(日)

「大師堂」の前にある「掲示板」を更新しました。今月は有名な俳人がそれぞれの時代に詠んだ里の秋の俳句です。

次世代を担う若い人たちに、俳句・和歌など日本語のふくよかな短文文化をお勧めします。心と頭の「糖尿病」といわれる「SNS短文依存症」の良薬です。
メール・ラインのやりとりも俳句や和歌でやったらどうでしょう。殺風景で軽薄短小なコトバでなく、ふくよかで美しい日本語の短文がネット上にも飛び交うことを願っています。

百歳(ももとせ)の 気色を庭の 落葉哉
たふとかる 涙や染めて 散る紅葉
紅葉して 鶴の足見ゆ 湯のけぶり
※たふとかる=尊(とうと)かる:彦根の浄土宗光明遍照寺の尊い有難さに皆が涙する、その涙で落葉が一層紅くなる情景。
松尾芭蕉
渋柿(しぶがき)は 馬鹿の薬に なるまいか
鳥啼(な)いて 赤き木の実を こぼしけり
行く秋や 一千年(いっせんねん)の 仏だち
正岡子規
朝寒(あさざむ)の うちに参るや 善光寺(ぜんこうじ)
柿の実や 幾日(いくにち)ころげて 麓迄(ふもとまで)
日の暮の 背中(せなか)淋しき 紅葉かな
小林一茶
欠け欠けて 月もなくなる 夜寒(よざむ)哉
落穂拾(おちぼひろ)ひ 日あたる方へ あゆみ行く
むら紅葉 会津商人(あいづしょうにん) なつかしき
与謝蕪村
一枚の 紅葉且つ散る 静かさよ
濃(こ)紅葉(もみじ)に 涙せき来る 如何(いか)にせん
水飲むが 如く柿食ふ 酔(よい)のあと
高浜虚子
実ばかりの柿の木の なんとほがらかな空
休んでゐる そこの木はもう紅葉してゐる
落葉ふんで どこまでも落葉
案山子(かかし) その一つは赤いベベ着せられてゐる
種田山頭火